物流倉庫でおなじみの沢山の荷物を載せたパレット。
そのパレットの穴にフォークリフトが爪を挿し、持ち上げて運ぶ光景をよく目にしますが、フォークリフトのような荷役自動車を使用するためには資格(フォークリフト運転技能講習)が必要です。
しかし、フォークリフトに乗れなくてもパレットを人力で運搬することができる機器、それが「ハンドフォーク」です。
他にも「ハンドリフト」「ハンドパレットトラック」「パレットジャッキ」など呼び方は様々です。
いくつか種類はありますが、油圧の力を利用して持ち上げるものが多く使用されています。
このハンドフォーク、使いこなせると人間一人の力では持ち上げられないような重さの荷物を運べるためとても便利な機器なのですが、慣れていないと上手く言うことを聞いてくれません…。
そこで、ハンドフォークを上手く使いこなせていない方にいくつかコツを紹介します!
①まっすぐに進めない
移動させようとすると爪が左右に振れて中々まっすぐ進めない…という方はハンドフォークを前に押して移動させようとしていませんか?
ハンドリフトは三輪で一本の軸で舵を取っているので、前に押すと簡単に左右に振れる特性があります。そこで通常は引いて動かし、パレットに爪を挿して上げ下ろしをする時だけ、前に押すようにしましょう。
②荷物が不安定になる
荷物の運搬中、パレットやパレットに載っている荷物がぐらついて倒れそうになる…という方は、爪を高く上げすぎている可能性があります。
あまり高く上げ過ぎると重心が上がって不安定になるので、適度な高さまで上げるようにしましょう。
③パレットが前に傾く
荷物の運搬中、パレットが前に傾いて倒れそうになる…という方は、爪の差し込みが浅い可能性があります。
メーカーによっては若干余裕を持たせる必要がある場合もありますが、基本的にはしっかり奥まで爪を差し込んで運搬するようにしましょう。
④パレットを降ろす時は慎重に
パレットを所定の位置で降ろす時、一気に降ろすと強い衝撃で床やパレット、荷物にダメージを与えてしまう可能性があります。運んでいる荷物がビンやガラス等の割れ物の場合は特に注意が必要です。
降ろす際はレバーを一気に引くのではなく、ゆっくり加減しながら引くようにしましょう。
⑤スピード注意!
効率良く仕事をこなそうとして運搬スピードを上げると、様々な事故が起きる危険性が高まります。
人の力で持ち上げられない重量の荷物を持ち上げる機器がハンドフォークです。人にぶつけてしまうと大きな怪我を負わせてしまうかもしれません。
また、ハンドフォークは左右が不安定になる機器です。スピードを上げて曲がろうとすると遠心力で簡単に荷物が崩れてしまいます。
ハンドフォークを扱うときはスピードを上げずにしっかり周囲を確認しながら取り扱うようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
ハンドフォークは人の力を超えた作業を可能にするとても便利な道具です。しっかりコツを押さえて、効率的にそしてより安全に取り扱うようにしましょう!
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◆ この記事を書いた人:日伸セフティ 町田支店/太田